以下、各行事の内容詳細と供養申込についてのご案内です
2月2日 節分会(せつぶんえ)
「節分」とは、もともとは季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。現代では、特に一年の始まりである「立春」の前日のみを指して「節分」というようになりました。「節分会」では、一年間の無病息災と安全を祈願するため、護摩を行います。当日参拝者は、護摩の火にご自身で願い札を投げ入れ、お祈りいただけます。また、厄年の方一人ひとりに対し、僧侶がお祓いをいたします。法会の後には本堂内でもちまきを行います。お菓子もまきますので、檀家さんではない方や、小さなお子さんもどうぞご参加ください。
春分の日 春彼岸会(はるひがんえ)
「彼岸」とは、春分の日・秋分の日をそれぞれ中日(ちゅうにち)とし、その前後各3日を合わせた7日間を指します。「彼岸」とは、サンスクリット語の「パーラム(=彼岸に)」+「イタ(=至った)」から成る「パーラミター(=波羅蜜)」が語源とされています。つまり、「彼岸という場所に至る」ことを意味しています。悟りに至るために越えるべき煩悩を「川」に例え、その向こう岸にある悟りに至ろうとするための期間が彼岸です。一般に、彼岸の期間には、中日にご先祖様に感謝を捧げ、残る6日間は、悟りに達するために必要な6つの修行(=六波羅蜜)を1日に1つずつ修めるのがよいとされています。
「春彼岸会」は毎年春分の日に行う法要で、お申込みいただいた塔婆を住職が読み上げ、ご先祖様の供養を行います。亡くなられたご先祖様はもちろん、家畜、ペット等の供養も申込みいただけます。
郵送またはお寺まで持参のいずれかの方法でお申込みください。
【申込締切】
郵送でのお申込みの場合:3月17日
申込書持参でのお申込みの場合:春分の日の午前9時30分
4月23日 正御影供(しょうみえく)
真言宗の開祖 弘法大師空海は、永遠の禅定に入るため、西暦835年(承和2)3月21日に御入定(ごにゅうじょう)されました。この入定の日に、お大師様に読経等を奉納するために執り行う法会が「正御影供」です。当寺では、毎年7か寺の僧侶にご出席を賜り法会を執行しています。また、本堂内陣正面に大きな弘法大師像を掲げます。一年に一度だけの公開となりますので、是非お参りください。
7月19日 馬頭尊大祭
(ばとうそんたいさい)
当寺の本尊である馬頭観世音菩薩への感謝の祈りを届けるための法会です。
一年間で最も多くの僧侶にご出席を賜る法会です。
8月16日 盂蘭盆会(うらぼんえ)
盂蘭盆とは、サンスクリット語の「ウランバナ」が語源となっており、日本語に直訳すると「逆さ吊り」という言葉になります。なぜ「逆さ吊り」という言葉が使われるようになったのでしょうか。
お釈迦様の十大弟子のひとりであり、神通力の第一人者と言われる目連尊者(もくれんそんじゃ)が、ある日神通力を使って亡き母の姿を 探したそうです。亡き母は餓鬼道に堕ちており、逆さ吊りにされ、飢えと渇きに苦しんでいました。母を救おうと、目連尊者は食事や飲み物を送りましたが、母の目前でそれらは灰と化してしまい、母をさらに苦しめることになったそうです。どうしたら母を救えるのか、目連尊者はお釈迦様に相談しました。するとお釈迦様は、「自分の母だけでなく、母と同じ苦しみを持つすべての人に同じような施しをしなさい」と諭されたそうです。そこで目連尊者は、厳しい修行を終えた僧侶たちに、食べ物や飲み物を施したところ、僧侶たちの喜びは餓鬼道まで伝わり、亡き母は救われたということです。目連尊者のお話しに因み、毎年お盆の時期になると、ご先祖様の供養のためにお参りをする風習が日本にも定着しました。当寺では毎年8月16日に行う盂蘭盆会において、お申込みいただいた塔婆を住職が読み上げ、供養いたします。
郵送またはお寺まで持参のいずれかの方法でお申込みください。
【申込締切】
郵送でのお申込みの場合:8月14日
申込書持参でのお申込みの場合:8月16日の午前9時30分
9月14日 報恩法会・英霊供養会
(ほうおんほうえ・えいれいくようえ)
各宗派の開祖に対し、感謝を捧げる法要を「報恩法会」といいます。真言宗寺院である当寺においては、宗祖弘法大師に感謝の意を表し、読経等を奉納するものです。また、戦没者に対し、畏敬の念を表するための英霊供養会も合わせて行います。
ところで、法会、法要、葬儀、法事等、僧侶が読経する場面はその目的に合わせて多種ありますが、目的に合わせ 、お経の一部を入れ替えてお唱えしています。この入れ替える部分のことを「入れ句(いれく)」といいます。例えばお大師様のご入定を称える正御影供であれば、入れ句は「弘法大師」になります。本法会は戦没者に対する法会ですので、入れ句は「過去精霊(かこしょうりょう)」となります。法会にお参りされる際は、この「入れ句」がお経のどの部分で読まれるかを探しながら聞いてみると、いつもと違う楽しみ方ができるかもしれません。
秋分の日 秋彼岸会(あきひがんえ)
お参りの目的や法要の内容は、春彼岸と同じです。
彼岸で到達を目指す境地のことを「極楽浄土」といいます。この極楽浄土は西にあるとされています。彼岸会の行われる春分の日、秋分の日は、一年の中で昼と夜の長さが同じになる日であり、太陽が真東から登り真西に沈む日でもあります。真西に沈む太陽を見ながら、西方の極楽浄土に思いを馳せ、お参りをしたのが彼岸の始まりとされています。
余談ですが、春と秋の彼岸で唯一異なるのがお供え物です。春彼岸では、春に咲く牡丹(ぼたん)の花に見立てて、こしあんを使った丸い形状のものを「ぼたもち 」と呼んでお供えします。秋彼岸では、秋に咲く「萩(はぎ)」に見立てて、粒あんを使った俵型の形状のものを「おはぎ」と呼んでお供えします。
郵送またはお寺まで持参のいずれかの方法でお申込みください。
【申込締切】
郵送でのお申込みの場合:9月17日
申込書持参でのお申込みの場合:秋分の日の午前9時30分
11月11日 永代経・奉賛法会
(えいたいきょう・ほうさんほうえ)
永代経とは、ご先祖様を偲びつつ、未来永劫、仏教の教えを伝えていくためのお経のことです。また、奉賛法会とは、お経に集約されている仏教のすばらしい教えを称える法会のことです。
12月31日 護摩供(ごまく)
大晦日の23時30分頃から、本堂にて護摩供を行います。新年の安全を祈願するもので、参拝者は、護摩の火にご自身で願い札を投げ入れ、お祈りいただけます。また、境内にある山門にて、除夜の鐘を行います。参拝者はご自身で鐘をつくことができますので、是非体験しにお越しください。
